源義経 近藤好和

源義経―後代の佳名を貽す者か

源義経―後代の佳名を貽す者か

『騎兵と歩兵の中世史』など先行の著作と被る部分も相当あるが、やむを得まい、著者の真骨頂である。スペインのミリタリースクールでの断崖からの騎馬の訓練の写真は圧巻であり、この本で一貫して著者が主張している「現代の感覚」での指摘の虚しさ、はこの写真だけからも首肯できる。ナンバについての論述も興味深い。