批判精神欠如「プロジェクトX」終了

28日、NHK総合「プロジェクトX」がやっと終わった。この番組は苦手だった。
中島みゆきはいい。田口トモロウもいい。クボジュン膳場貴子もいい。1回1回は感動的だ。それが何年も(6年か)続くとなると、ね。
そもそも、取り上げられたプロジェクトは、そんな1人や(番組の表向き主張するコンセプトと異なり、たいてい、隠れたとはいえ、英雄がいることにしているのさ)一チームの活躍だけで、周囲の完全な無理解の中、成功するはずはない。無理解に見えつつ左遷しつつ、少なくとも黙認、たいていは消極的かもしれないが、敵役・悪役の協力があって成り立つわけだが、そこを見事に捨象して(そうでないと感動的な物語にならない)描き切る。切った後でトラブルになる。だから本にするときに番組とずいぶん印象の違ったエピソードが挿入されてしまう。
考えてみれば、番組の対象が高度成長期ということもあって、本四架橋に代表されるように、今から見れば明らかにお荷物そのもの・いわば昭和の三大馬鹿査定・戦艦大和開発お涙頂戴感動秘話ともいうべきものもなかったか。
少なくとも、批判精神の欠如した番組だったことだけは間違いなかろう。努力したからよかった、というものでもあるまい。残念ながら、結果としてマイナス方向でしかなかった努力というものも、この世にはあふれているはずだ。成功しなかった方がよかったことだってあるはずだ。そのことを検証するのが報道機関というものだろう。そっちはNHKスペシャルでやってるってか。
昼は、焼き魚(カレイ)、きのうのイカと大根の煮物、納豆、カブの味噌汁でご飯。大根に味が染みてうまい。
夕方、カレーライスと缶ビール(正月前にヱビス)。入浴して缶チューハイ
夜は、もやし醤油ラーメンで缶ビール(一番しぼり)。