押入れのちよ 荻原浩

押入れのちよ

押入れのちよ

「老猫」など気味が悪いだけだし、ほかの作品もこれまでのさほどのきれを感じない。佳作と言えるのは表題作で、これはシリーズになってもいい。「木下闇」も悪くない。「おかあさまのロシアのスープ」は、おちはなるほどだが、冗長。「殺意のレシピ」「介護の鬼」はリズムは悪くないが。