冥王星パーティ 平山瑞穂

冥王星パーティ

冥王星パーティ

うーん、という感じ。「敵」の存在、「復讐」という言葉の意味が、なんとなく実感を持ってよくわかってしまうような気がするだけに、身につまされるような居心地が悪いような。あそこまで見事に変身はできなかったが。ラスト直前、夢の中の海岸のシーンは、これまで読んだ中でも最高と言っていいくらい感動的だった。登場人物たちの再出発とこれからの幸せを素直に願いたいと思える読後感だった。