滝山コミューン1974 原武史

滝山コミューン一九七四

滝山コミューン一九七四

それはご苦労だったねえ。ただ、著者が言うほど著者の感じるような教師独裁的集団主義は、珍しくはないのではないか。それは個々の児童にとっては、滝山7小ほどの舞台装置に恵まれずとも、信念に(あるいはヒステリックに)満ちて指導する教師ひとりいれば、少なくとも当時の小学校段階で教師には向かうなんてことを思いもよらない子どもたちには十分だったのではないか。自分がそうだったもの。同窓会じみたものの誘いが先日もあった。行ってもよかったけどもはやあまりにも遠方だったから断ったが、昔だったら速攻で断っていただろう。いや、昔だったら誘いもなかったかも。お互い呪縛から解け始めつつあるのかも、ようやく。でも、聞かされた顔ぶれは、中心人物ばっかりだったような。