正義のミカタ 本多孝好

正義のミカタ―I’m a loser

正義のミカタ―I’m a loser

読み進むのが途中で辛くなることが何度か。「蒲原さん」の告白は重い。そして、「部長」は、自らがいじめられっ子であることから自らの正義を疑わない。すでに狂信化し、薄っぺらいと批判した「亘先輩」たちよりもずっと危険なものを漂わす。副題の意味はそういうことか。「間先輩」も「部長」も亮太を勧誘する。それは、腹をくくることの出来るものの強さを欲したのであり、それに乗らない決意が、副題の意味だったのだ。トモイチとマスミさんと、4人の仲が進展することを願いたいが。