エピデミック 川端裕人

エピデミック

エピデミック

疫学という手法で未知の病気を食い止めるために戦うヒロインを、当事者でありながらほとんど小市民の保健所職員と外からの客観的な立場に立てる新聞記者という2人の素人が絡むことで、わかりやすくリアリティーをもって恐ろしさが迫ってくる。示唆しているのは、クジラの腸を食べたネコが感染源となるハシカ型のウイルス、ということだろうか。食べるということはウイルスを体内に取り込むことで、やはり、生食はリスクがあるということなのか、と思ってしまう。