日本の10大新宗教 島田裕巳

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書)

天理教や大本、生長の家などについても触れられているが、なんといっても創価学会とそれに対応する意味合いで立正佼成会などの霊友会系が興味深く読める。祖先崇拝の立正佼成会と祖先崇拝に重きを置かない創価学会、さらに、集団での座談会(立正佼成会では「法座」)ではなく、個人的な「接心」で世直しや終末観と無縁の真如苑と、現代日本により適合していく現実的な宗教だが、さてエネルギーをどうするか、というのが課題のようである。手かざしという誰でもできる手法のために分裂していく世界救世教と真光系教団の話や、人生は芸術であるとして、現代医学を否定しないPL教団、ほとんど知らなかったGLAなど。すらすらと読みやすかったが、その分、実は頭には残らなかった。