キャリア・
ノンキャリア・地方公務員に分けてそれぞれの悩みと問題点を論じる。キャリア官僚の権限争いと裁定者なき故の中途半端な妥協。それに嫌気をさして、国費で海外留学して付加価値を高めて辞めていくキャリア。東京で仕事したがらない
出先機関の
ノンキャリア。ただし、著者の主張の主眼は、公務員批判は、そもそも儲からず非効率な宿命を持つ公務員や役所の役割や特質を知らないか理解しようとしない面の強調にある。民間と公務員とを国民が双方経験できるように、とは現実的ではないが、確かに、理解不足のまま
魔女狩り的に叩いても、まじめに公益を支えている公務員のモラルが崩壊するだけでは国民にとって不利益であろう。