アジアの帝国国家 小風秀雅・編

アジアの帝国国家 (日本の時代史)

アジアの帝国国家 (日本の時代史)

日清戦争は、これまでの東洋における列強が協調して自由貿易の利益を確保する(そのための領事裁判権関税自主権のない不平等条約だった)体制が、投資利益を伴う分割に変っていくことになる契機となった。その他、立身出世は限られた若者たちだけが対象であったこと、農本主義こそ中央集権を志向し、都市は内部に周縁を発見することで(貧民層)地方分権・都市自治のよりどころとした。