2006-04-29 江戸幕府 北島正元 読んだ本 日本の歴史 16 江戸幕府作者: 北島正元出版社/メーカー: 小学館発売日: 1975/04メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る徳川家康の生涯と重ねる形で江戸幕府成立までの歴史をたどる。著者は本能寺の変も関ヶ原の合戦も、光秀も三成も「天下を欲しかったのであろう」と簡明に断じる。実際はそんなものなんだろう。「貿易将軍とキリシタン」の章での対馬・宗氏の国書偽造と柳川一件、「慶長期の民衆と文化」の章での「かぶき者」大鳥居逸兵衛と芝山事件の話など興味深く読んだ。とくに、かぶき者と下剋上思想が結びついて幕府の身分制秩序に抵抗し、幕府の打倒をも企画していたふしもあるというあたりなど。