歴代アメリカ大統領総覧 (中公新書ラクレ)作者: 高崎通浩出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2002/09メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る結局、アメリカ大統領なんて者に幻想を抱いてはダメだ、ということだ。自民党総裁だっ…

収穫祭作者: 西澤保彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/07/01メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (69件) を見るラストのためにずいぶんとムダに非現実的な設定を散りばめたことだ。連続殺人の濡れ衣を着せられた息子の父親が、なぜ真…

楽園〈上〉作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (192件) を見る楽園 下作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/08メディア: 単行本購入: 2人 クリック:…

ホワイトカラーは給料ドロボーか? (光文社新書)作者: 門倉貴史出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/06メディア: 新書購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (33件) を見る▽まず前提として、日本のホワイトカラーの生産性は、低くない。闇労働参加者…

幕末下級武士の絵日記―その暮らしと住まいの風景を読む作者: 大岡敏昭出版社/メーカー: 相模書房発売日: 2007/05メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 54回この商品を含むブログ (19件) を見るほのぼのとしたタッチの絵に、石城のやさしくユーモアを解する…

天平冥所図会作者: 山之口洋出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 48回この商品を含むブログ (18件) を見る激動の奈良時代の政局を怨霊という観点で切ってみました、というところ。奈良時代で怨霊と言えば広嗣か長…

エンド・クレジットに最適な夏 (ミステリ・フロンティア)作者: 福田栄一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/05メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (46件) を見る散漫にちりばめられたピースが最後に一気にまとめられていく、その手際…

純愛小説作者: 篠田節子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (11件) を見るハーブ類が通底する短編集。さらに貫いているのは、プライド。表題作は、浮気が止んだ原因。「鞍馬」は妹に対して。「知…

エスピオナージ作者: 麻生幾出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/08メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (12件) を見る徹底した捜査でスパイをあぶり出す、その献身的な姿勢には正直頭が下がる一方、悪用されたらと思うと（実際、暴力団の…

北朝鮮はなぜ潰れないのか (ベスト新書)作者: 重村智計出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2007/07/19メディア: 新書 クリック: 13回この商品を含むブログ (6件) を見る韓国・朝鮮は追い詰められても暴発しない。暴発するのは日本人だ。暴発論は韓国・…

日中戦争下の日本 (講談社選書メチエ)作者: 井上寿一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 46回この商品を含むブログ (30件) を見る大政翼賛会は、民主的な選択の結果。中国出征兵士が文化の面でも中国に敬意を払…

オクシタニア作者: 佐藤賢一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/07/04メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 231回この商品を含むブログ (14件) を見るなんという感動か。関西弁を使って標準語のの北部と区別した、という触れ込みに読まず嫌いでいたが、読…

傷作者: 深谷忠記出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/07メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (10件) を見る脅迫の転送とは、よく考えたものだ。迫力ある筆致で一気に読ませる。復讐の動機としても十分だし、殺人に至る経緯も、さほど不…

聖灰の暗号〈上〉作者: 帚木蓬生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (11件) を見る聖灰の暗号〈下〉作者: 帚木蓬生出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07メディア: 単行本この商品を含むブログ (8…

敵影作者: 古処誠二出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/07/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (22件) を見る偽名、生き残った者・死んでいった者・圧倒的物量の米軍と引き付けて勝負を挑むしかなかった日本軍とそれを象徴する監視兵と…

滝山コミューン一九七四作者: 原武史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/19メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 287回この商品を含むブログ (175件) を見るそれはご苦労だったねえ。ただ、著者が言うほど著者の感じるような教師独裁的集団主義は、珍…

毎年１回読み返そうと決めたわけで、訳者を代えてみた。だが、やはり第１巻のコサックの暮らし部分は、小説の世界に入り込めていないせいか、冗長に感じる。読み返すたびに感じるのはリストニツキイの最期が締まらない。もう出てこないんじゃないかというく…

露の玉垣作者: 乙川優三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/06メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る武士の意地と経済的困窮さとの間の生きざまがしみじみと描かれている。やや美文調な文体が鼻につかないでもないけれど。似たような名前の…

さよなら、日だまり作者: 平田俊子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/07/05メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見るお祓いだの新興宗教だのに本当にあっさりと家庭を壊されている。それも本人が難しそうでなおかつ金は夫が持っ…

砲台島 (ハヤカワ・ミステリワールド)作者: 三咲光郎出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/04メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見る憲兵への畏怖と空襲によって焼き尽くされる証拠がスパイの暗躍を不自然でなくしている。まだ…

箕作り弥平商伝記作者: 熊谷達也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/10メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (8件) を見る片足が短いというハンディを負った主人公が東北という差別の見えない場所から関東に出て差別の実態に触れるとい…

清佑、ただいま在庄作者: 岩井三四二出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/08メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見るまたまたやられた、という感じだ。高野聖や地頭の介入などのあたりなどは｢政基公旅引付」あたりもタネ本だろう…

文化と国防―戦後日本の警察と軍隊作者: ピーター・J.カッツェンスタイン,Peter J. Katzenstein,有賀誠出版社/メーカー: 日本経済評論社発売日: 2007/05メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (12件) を見る難しく読みにくくよくわからないが、…

夜明けの街で作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/07メディア: 単行本 クリック: 75回この商品を含むブログ (178件) を見る迫力あり、急に積極的になった秋葉にちょっと引く渡部など、心理描写もなかなか。ラストも。新谷君の話という番外…

ノルゲ Norge作者: 佐伯一麦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/29メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 4回この商品を含むブログ (38件) を見る酒とか、料理とかなかなか魅力的だ。とりあえず、欝病状態で妻の留学に付き添ってノルウェーにいる、とい…

秘花作者: 瀬戸内寂聴出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/05/15メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (19件) を見るいずれ忘れ去られてしまう演技よりも文字として残される脚本の方を重視しようという、小説家ならではの思考パターンか。い…

武田家滅亡作者: 伊東潤,戸屋勝利出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/02/28メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る武田家の北条家との断交、上杉との同盟を財政問題としてとらえたあたりは秀逸な視点なのかもしれないが、あと…

参議院なんかいらない (幻冬舎新書)作者: 村上正邦,筆坂秀世,平野貞夫出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/05メディア: 新書購入: 1人 クリック: 21回この商品を含むブログ (27件) を見る大臣を出さず総裁選に参加せず政争とは無縁のものとしろとか、大きく…

13階段作者: 高野和明出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/08メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (53件) を見る死刑囚や死刑執行のディテールがリアルで迫力がある。息をつかせないというほどではないが、読む手を止めずに読み切らせる。…

偽装請負―格差社会の労働現場 (朝日新書 43)作者: 朝日新聞特別報道チーム出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/05/11メディア: 新書購入: 5人 クリック: 64回この商品を含むブログ (60件) を見る宮崎記者や奥山記者は、とてもよい仕事をしている。とこ…