僕のなかの壊れていない部分作者: 白石一文出版社/メーカー: 光文社発売日: 2002/08メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (40件) を見る忘れるということが命に関わるという体験、親にいったんとはいえ棄てられた体験が、人とのつながりを求…

イエズス会の世界戦略 (講談社選書メチエ)作者: 高橋裕史出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/10/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (16件) を見るタイトルにつられて読んだが、読みにくくさほどおもしろくもなかった。イエズ…

闇の底作者: 薬丸岳出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (41件) を見るサンソンが誰か、すぐにわかったような気にさせておいて、そんなはずはない、そこまで凡作ではないだろうと思った…

下流社会マーケティング作者: 三浦展出版社/メーカー: 日本実業出版社発売日: 2006/09/05メディア: 単行本（ソフトカバー） クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見る人口が増えていく高度成長期、総中流社会の時代には、中流向けに商品を開発すれば…

白の民俗学へ 白山信仰の謎を追って作者: 前田速夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2006/07/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (17件) を見るシラヤマと読まれる白山神社は、被差別部落民の信仰の対象、という事実から…

人物を読む 日本中世史―頼朝から信長へ (講談社選書メチエ)作者: 本郷和人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/05/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (14件) を見る評伝ではこれまで利光三津夫『二流人物論』（日経新書）が最…

アメリカ第二次南北戦争作者: 佐藤賢一出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/08/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (13件) を見る大義を振りかざすアメリカが内乱状態となったとき、その内向き・独善・カルトという病理が剥き出しになる。女性大統領の…

真相 (双葉文庫)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2006/10/01メディア: 文庫 クリック: 36回この商品を含むブログ (97件) を見る横山秀夫はやっぱり名手だ。警察が舞台でないという意味では異色だが、丁寧な描写と意表をつくどんでん返し、そし…

容疑者Xの献身作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/08/25メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 157回この商品を含むブログ (974件) を見る物理学者湯川シリーズらしいが、そもそも東野圭吾を読むのは初めて。盲点といえばこれほどの盲点は…

風の影 (上) (集英社文庫)作者: カルロス・ルイス・サフォン,木村裕美出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/07/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (130件) を見る風の影 (下) (集英社文庫)作者: カルロス・ルイス・サフォン,木…

心にナイフをしのばせて作者: 奥野修司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/08メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 368回この商品を含むブログ (92件) を見る被害者の苦しみを時が癒すことはない（例外もあるかもしれないが）。ひたすら逃避することで自…

帰還せず 残留日本兵 六〇年目の証言作者: 青沼陽一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/07/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見るインパール作戦で日本軍に絶望し、脱走して帰れなくなった人、ほぼ無傷で戦争を終…

データの罠―世論はこうしてつくられる (集英社新書)作者: 田村秀出版社/メーカー: 集英社発売日: 2006/09/20メディア: 新書 クリック: 63回この商品を含むブログ (51件) を見る無作為抽出を徹底すればサンプル４００で誤差５％、２％程度の誤差なら２５００…

ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実作者: B.エーレンライク,曽田和子出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2006/07/28メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 57回この商品を含むブログ (59件) を見る貧困は失業の結果、怠惰の結果、とい…

女甲冑録作者: 東郷隆出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る女武者の「りりしさ」「けなげさ」というイメージを、女が武装しなければならないという追い詰められた状況の悲壮…

沖縄の島守―内務官僚かく戦えり作者: 田村洋三出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/04/26メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る沖縄のために最後まで殉じた県外出身の内務官僚、島田知事と荒井警察部長。前任のＩ知事やＢ…

ニューヨーク地下共和国(上)作者: 梁石日出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/08メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見るニューヨーク地下共和国(下)作者: 梁石日出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/08メディア: 単行本こ…

債権回収最前線作者: 中川剛毅出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/08メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る前段の人情噺のようなエピソード二題から、暴力団、住宅、旅館、ゴルフ場、病院とさまざまな借り手との対峙の中…

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2006/05/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 40回この商品を含むブログ (487件) を見る伊坂幸太郎得意のこじゃれた台詞回しと周到な伏線満載の群像劇。つまり巧…

天下布武(上) 夢どの与一郎作者: 安部龍太郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/09/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る天下布武(下) 夢どの与一郎作者: 安部龍太郎出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/09/26メディア: 単行本この商…

わが長州砲流離譚作者: 古川薫出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 2006/09/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る前半はペリー来航から攘夷実行・四国連合艦隊による報復までのいきさつを、後半はそうして四国に持ち去られた長州砲を、フラ…

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)作者: 城繁幸出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/15メディア: 新書購入: 17人 クリック: 447回この商品を含むブログ (613件) を見る富士通の「成果主義」をめった斬った著者だが、年…

最後のあっけなさが、なんとも肩透かし。ただ、消防士の話や金集めの女の話、タクシードライバーなど個々にはそれなりに読ませるものもあるが、防犯カメラに映ったうつろな視線の行き先など未消化が多過ぎる。視点を次々に変え、ＡがＱに代わるなど技法は実…

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)作者: 城繁幸出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/07/23メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 261回この商品を含むブログ (206件) を見る強固なムラ社会であった富士通に、人件費抑制という狙いか…

治承・寿永の内乱論序説 (叢書・歴史学研究―北陸の古代と中世)作者: 浅香年木出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2005/03メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る第一編 内乱前夜の北陸道 ▽第一章「北陸道と平氏一門」 内乱前…

難儀でござる作者: 岩井三四二出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/07/21メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (11件) を見る当時の風習や禅の用語などに長けているからなんとなく読ませるが、読んだ後は、「なんだこれ」というものがほとん…

呪いの都 平安京―呪詛・呪術・陰陽師作者: 繁田信一出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2006/08/28メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る▽法師陰陽師が呪詛をかけ、官人陰陽師はそれを防ぐ。官人が呪詛を欠けるのは国家の敵に対…

Lady,GO作者: 桂望実出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/07/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (25件) を見る正直、第一章「自分を嫌いになりそうな日には」はたるかったが、主人公みなみの成長につれてだんだん読むのが辛くなくなり…

くっすん大黒 (文春文庫)作者: 町田康出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/05/01メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 51回この商品を含むブログ (170件) を見る表題作は、冒頭は笑えるがあまりピンとこない。解説では梶井基次郎の『檸檬』との対比を論じ…

傑作『社内犯罪講座』の続編という位置付けだが、正直期待はずれ。特にどんでん返しがあるでなし。それなりにカイシャの実態が描かれて、しんみり、あるいは、なるほどと感じるところもあるが。ヨシヒラをモデルの日立製作所から離れたイメージに置いたこと…